予定地

いずれなにか書きます

学生時代の思い出

私の出身学部は、なぜか体育実技の先生が運動生理学ガチ勢だった。
普通の大学では一般教養課程の中で適当に出席してテニスをやったりしてれば単位を貰えるのが体育実技だと思うのだけど、母校では、毎時間最初に1500m走が課せられることになっていた。そしてその前後に血圧を測る(昔ながらの手動の測定器で)。
先生が言うには、定期的に継続して1500m走を走ることにより心肺機能が鍛えられ、そのうち血圧の上下幅が少なくなっていく、それを体感するためだということだった。ただ、運動性喘息もちの私にとって1500mのランニングはギリギリ喘鳴が出かけるぐらいのタイミングであり、その後1日ぐらいは体調に影響が出る。必然的に体育を休みがちになり、ついでに学校も休みがちになり、それがもとで留年した。もともと体育が嫌いで、高校もプールをサボりすぎて卒業が危ぶまれていたけど、まさか大学に来てまで体育で苦しむとは思わなかった。
そして、この授業は、期末にはレポート提出が義務付けられている。「何か運動生理学の理論を調べて自分の身体のデータで検証しよう」という内容だった。その課題に対し、同じ学部の一つ上の先輩は「2週間炭水化物を摂取せずにそのかわりにタンパク質を摂取する」という人体実験をやってて、とにかくずっとキャベツの千切りをごはん代わりに唐揚げと冷奴を食べていた。当時はそんな珍妙な食生活する人はいなくて、みんな半ばネタみたいにして笑っていたけど、あれから20年経ってここまで糖質制限が流行るとは思わなかった。自分もご飯の代わりに豆腐の麺を食べてたら、そんなことを思い出した。
ただし、先輩がどんな理論のもとにどんな結果を出し、どういうレポートを書いたのかはよくわからない。