予定地

いずれなにか書きます

「ヒト・モノ・カネ」っていい方があるけど、お金のことを「カネ」って言われると、今ひとつ信用しきれない。あまり良いビジネスしそうな感じがしない。お金にたいする素朴な敬意の有無、わりと侮れないと思う。「お」ぐらい付けてもバチは当たらない。
同じような感じで、食べ物に対して「ウマい」って言われるのも、違和感ある。食べ物は大事なんだから「おいしい」って言ったほうがなんか安心。個人的な感覚の話になるけど「おいしい」って言うのは食べ物とか作り手に対する褒めニュアンスが勝つんのに、ウマいって表現はあくまで自己中心な感じに聞こえる。「俺の舌にかなったから褒めてやる」的なね。バンカラきどりたいおっさんならともかく。女の子は使わないほうが良い言葉だと思うな。
異性に対して「オトコ」「オンナ」ってのも好きではない。同じように男性を批判するとしても「オトコってだいたいそうよね!」っていうのと「男の人ってだいたいそうなのよね…」というのでは後者のほうが色気があるじゃない?男の人だって「オンナが」って言う人より「おんなのひとが」「おんなのこが」って言う人のほうが知的で優しそうな感じがする。呼び捨てはよくない。
たぶん、お金と食べ物と異性って人の欲に直結するところだから、表現が綺麗じゃないとひっかかる感じがするんじゃないかしら。
言葉を飾るのは無料だし、日ごろから感じのいい言葉の選び方を心がけていると、同じ中身で同じことを言ってても不思議といい感じの人に見えたりする。大事なものは大事に表現したほうがいいと思う。