予定地

いずれなにか書きます

少年漫画の中の無神経な女性キャラの取り扱い、みたいな話の流れで「七つの大罪」に対してフェミの人がすごい嫌悪感持ってるのをたまに見る。私もその手のマッチョ少年漫画は大嫌いなんだけど「七つの大罪」については、今のところ、自分の中では紙一重でなんとか大丈夫ってところで踏みとどまってる感じがある。

というのは、エリザベスは団長に「セクハラ」されても「嫌だけど我慢してる」のではなくて「心底嬉しいんだけど、戸惑っている」という気持がかろうじてわかるから、なんか目くじら立ててもなー、みたいなところがある。

とにかく団長のことが本当に好きなんだよなあ、好きならああいうリアクションも仕方ないなあ。団長かっこいいもんなー。だから、たぶんハラスメントじゃないんだよね。だって団長、梶ボイスだぜ。

しかし、あのリアクションだと「本当は嫌だけど団長の力を頼る必要があるから我慢している」とか「我慢するものだと教育されているから我慢できてる」とか「そもそもバカだから何をされてるか気づいてない」とか「嫌だけど子供(に見える)相手に騒ぐのも大人げない」とかいう、よくある「セクハラ」と見分けがつきづらい。

女から見ても見分けがつきづらいから嫌悪されてるんだろうし、男から見たらよけいに見分けつかないだろうなと思うし、ああいう形の「セクハラ」を良いものだと思う気持ちが幼い男子に蔓延するのは教育的によくないなーという気持はわかる。

もっと「団長が強いからでも偉いからでもなくて、惚れてるから許しちゃうんだよ」というのが伝わればいいんだけどねー。エリザベスちゃんに「嫌なら嫌だ」という強さがもっとわかりやすく出てたり、団長に「男の魅力」がもっとわかりやすくあればよいんだろうし、何より二人の絆を描くエピソードが薄い、そこが問題ではあるけどなあ。

あと、ディアンヌの扱い。ああいう感じの一緒に戦う女性に関して、マッチョ少年漫画では、お笑い要員、ガサツ要員、みたいな感じで、名誉男性+女じゃない扱いで仲間にすることが多いと思うけど、こういう、守られる女性=女、自力で戦える女性=名誉男性、というのを固定するの最悪だと思う。

ディアンヌちゃんは、たしかに団長からはそういう扱いみたいになってるけど、少なくともキングからは女性として愛されてるし、サイズの問題はあれど、縮小された状態では一般人からも可愛い女の子として認識されてる。

だいたい、巨人であることでバカにされたりすることはないのが救いかも。最初に彼女が出たとき「これあかんやつかも」と思ったけど、キングが出てきてから「なるほど」って感じになった。

本人も大きさのハンデを気にしつつも、ちゃんと女の子としての自意識があって、エリザベスとの扱いの差についても、あきらめることなくきちんと団長に異議となえてるところがいい。(それでいてエリザベスをいじめたりしないの、彼女の性格的な魅力だよね)

こういう感じで、女性キャラの扱いについては、すごい微妙なところで踏みとどまってるなあと思う。意図的なのかそうでないのかはしれないけど、そこがなんか面白い気がする。