予定地

いずれなにか書きます

所謂CGMには相当長いこと関わって来てて「なにかを投稿してもらう」みたいなサービスを作るときに、投稿する人がどういうモチベーションで投稿して、投稿することにによってどういうインセンティブが与えられるのか、要は人間の欲望というのを真っ向から考えると、マネタイズも管理の問題もそこからパズルがはまるように良い感じに収まっていくと思ってて、うまく行ってるサイトはそこが上手い。

企画の人、わりと「みんなこういうのが読みたいって思ってる」みたいなとこからスタートしてるけど「みんなが読みたいものを投稿したい人がいる」かどうかはまた別物だと思う。

たとえば、二言目には口コミ口コミ言うけど、人間そんなに何かをレビューしたいってそこまで思ってない。レビューに向かうインセンティブを考えて欲しいってずっと言ってる。インセンティブというか欲望。それ、お金とか承認とかがすぐ思いつくけども、そういうものへの渇望って本当に長続きしづらいし、すぐにチートに走る人が現れるから、管理が面倒くさいという欠点がある。

良いレビューを生み出し続ける欲望はもうちょっと高次な感じで、どちらかというと「善きものとしてそこにある」とか「その場をよくすることに貢献する」とか、そういう感じだと思う。レビューすることによって良いものが人気になって、悪いものが廃れる、投稿する人は究極的にはそこを求めてると思うから、悪いものがこきおろされるのは避けることができない、とか。

ここからごく個人的な見解になるんだけど、欲望にきちんと寄り添ってるサービスは、丁寧に時間をかけて運営してたら、いずれうまく行くタイミングが訪れると思ってる。で、その時間をちゃんと取れるかどうか、それだけの時間、熱量を保ち続けられるかが、むしろ問題なんじゃないだろうか。だいたいみんな急ぎ過ぎてて、すごく短いスパンで考えてると思う

クックパッドとか明らかにうまく時間を掛けることができてて、時間がない楽天レシピがポイントってわかりやすいインセンティブを与えても結局は追いつくことが難しい要素がそこにあるように思う。