予定地

いずれなにか書きます

おさるのジョージがどうもダメだなあって思うのは、だいたい毎度毎度結構しゃれにならないいたずらをやらかしてて、猿だから怒られても結局同じ失敗繰り返すから、正直「ちゃんと檻にいれとけよ」って思うんだけど、あの世界観では、それだとジョージがかわいそうということらしくて、ジョージは友達であるので動物園とかに閉じ込められてる動物とは違うんだ、そういうことになっているところ。

いや、でも放し飼いにしてるから毎回大変なことになってて、被害受ける方からしたらもう最悪な体験じゃないですか。うーん、やっぱちゃんと檻に入れましょうよ、と思うわけです。

「子どもがいたずらして失敗したりするのに対して寛容でいたい」みたいな話で、ジョージの話が引き合いに出されてたのだけれど、私が黄色いぼうしのおじさんだったら、猿は檻に閉じ込めるよ。

人間の子どもは、いずれ大人になってちゃんとした自制心を身につけるだろうし、もっというと、自分より保有してる未来の量が多い分トータルで見たら自分よりも優位な存在だとも思えるから、希望をもって教え諭し育てることができるけども、猿は結局のところ猿だもの。いつまでたっても猿。*1

そもそも、ジョージがかわいそうっていうなら、ジャングルから連れてくるほうがよっぽどかわいそうな話だと思う。ジャングルにいればちゃんとした猿として成長できて、いずれメスと出会い子孫を残し立派な親になれたはずが、人間社会に連れて来られて人間の友達にさせられたがゆえにいつまで経っても失敗ばかりやらかすみそっかすの子どもとして存在しなければいけない。たとえそれが許されていても、幸せと言えるんだろうか。*2

そもそも、動物を「人間で言えば子ども」みたいなポジションにおいて可愛がるのが嫌いなんだけど、人間が子供を育てたい欲求の代替としてペットを飼うみたいなのはポピュラーなので、そこがどうにももやっとする。

本当は、犬には犬、猿には猿の本能があって、人間の知能を計る尺度では子ども並みかもしれないけど、犬の尺度、猿の尺度であれば一人前の大人の個体なのだから、ちゃんと敬意を持ちたい。

なんかとりとめなくなったけど、そんな感じでもやもやする。

*1:これを人間に適用すると優生学的な難しい話になってくるから、ここでは深く掘り下げないけど

*2:これもペットに対して敷衍すると結構難しい話になるけど、とりあえずジョージはジャングルから罠で捕獲されて連れてこられている