予定地

いずれなにか書きます

何かに対して「私は好きじゃない、いいと思わない」みたいな言葉は、本来は単に自分の好みを表明しているだけなのに、どうして「いいと思うやつはバカ、センスがない、友達になりたくない」というような意味までを言外に含むように聞こえてしまうことがあるんだろうか。
で、そう聞きとってしまう度合いもたぶん受け手のほうに個人差があって、異常に過剰に反応する人と、完全にそこを切り離して考える人との間に無限のグラデーションがありそうに見える。
今は、自分の好みを手軽に表明できる場所が無数にあって、そのどこでも好みが同じ人と繋がれる反面、どこかで好みが違う人を意図せず切り捨ててしまうようなこともまた多いのかも知れない。言葉ってある意味では刃物みたいなところがある。難しい。
嫌いなものを嫌いといいつつ、好きなひとを切り捨てない表現ができるようになりたい。