予定地

いずれなにか書きます

完全なる愛、叶わぬ恋。

昨夜の月はブルームーンって言うらしい。ブルームーンってカクテルは菫のリキュール「パルフェダムール」を使うから「完全なる愛」って意味もあるけど、ブルームーン自体珍しいから、バーで口説かれたときに「ありえません」ってお断りの意味でオーダーしたりするカクテルでもあるらしく、ゆえに「叶わぬ恋」という意味もある。
でも、完全なるがゆえに叶わぬ恋もあるから、これは別に矛盾はしない。どこかの詩人先生なら「むしろ叶わぬ恋こそが完全なのだ」とか言い出しそう。愛は完全になり得るかもしれないけれども、恋に完全はないから。
☆☆☆
そんな月のせいなのか、なんかもう何もかもうまくいかないのではないかという絶望的な気分になり、あらゆる事柄がダメな裏付けにしか思えない心理状態になった。
でも、ハーレクインロマンスだって真ん中あたりのページでは修復不可能にすら見えるすれちがいが発生してたりするように、どんなハッピーエンドのお話にも「もうだめだ」って思う瞬間はあるもんだから、最終的にうまくいって「いや、あの時はほんと絶対ダメだと思ったけど」って笑い話として話しているのを想像したりしてなんとか眠った。