予定地

いずれなにか書きます

ゆゆ式のキャラソン集を貸してもらったので聞いてた。

なんでゆゆ式のアニメが好きだったのかなって思い出してたけど、あのどうでもいいような日常のおしゃべりの積み重ねで紡がれるお話の中で、人間関係の微妙な距離の詰め方が繊細に丁寧に描かれてたなあ、と言うところに思い至った。相川さんと唯の関係とか、小学校の時に唯と縁が仲良くなった時のエピソードとか。グループ同士の距離感とか。ああいう感じがすごくリアルで安心できたんだな。

なんかステキだな面白そうだなって興味がありつつ横目で見ながら仲良くなるきっかけがなく、いつも近くにいるのに数ヶ月くらいあまり話さなくて時間が経ってしまったりして。でも、ちょっとしたことで仲良くなって普通に話すようになったりして。しかもあの作品の時間軸は不思議な歪み方をしていて、そこにいくらでも時間が使えていた。

それがどうしたといえばどうしたって感じなんだけど、人が人とゆっくり仲良くなるのは見ていていい気持ちになる。それは私もゆっくり仲良くなるのが好きだからで、仲良くなりたくて、踏み込みたくて、でもあんまり踏み込んじゃ迷惑かなって思って少し引いたりする、あの感じが好きだからだと思う。

ずっと聞いてると「楽しい」とか「みんなといっしょ」とか「明日もずっと」とかそういうのが飽和してきて、とても切ない気持ちになる。本当は終わってしまうんだけど、ずっと終わらなければいいと思う。