予定地

いずれなにか書きます

ヒットするサービスのことを思い出している。
ヒットするサービスって、「あ、こういうの刺さる人いるよね」じゃなくて「へえ、面白そう!(その次の瞬間に申し込んでいる)」ってなるものだと思う。あるいは「みんな使ってるけど、なにそれおいしいの?」ぐらいわけわからないかどっちか。
で、mixiのプティジュテに関して。自分の周囲を見回すと「ああ、なるほどね、サブスクリプション型コマース来てるねー、若い女性ユーザー多いからターゲットそこに持っていくのは自然だよねー、なかなか目の付けどころいいかもねー」っていう人とか「確かに大学卒業してビジネスカジュアルって言われても何着たらいいかわかんないよねー」とかいう人はいたけど、だれも「かわいい!買いたい!」って言う人はいなかった。20代の女の子に「買う?」って聞いても「買う子もいるかもしれないけど、私はちょっと趣味が違うかも」とか「「それmixiで売ってた服でしょ」って一瞬でバレそう」って感じだった。
「コンセプトが理解されなかった」というけれど、みんな、コンセプトは十分すぎるほどに理解していたように見える。でも、コンセプトを理解するのとサービスを使うのは別で、たとえ、サービスコンセプトが異常にダサくて同業者がこぞってバカにするようなサービスであっても、使いたい魅力があれば使われてしまうのかもしれない。
企画のための企画がよくないと言うのは、結局そういうところだと思っている。評価するのはユーザーだから、同じく企画する人から「すごい」ってほめられてもあんまり意味ないし、企画として洗練されればされるほど、どうも本当にユーザーが望んでることからは遠ざかるのではないかという気もしてくる。