予定地

いずれなにか書きます

2/23 こんにゃくとか

こんにゃくを最初に作った人がチャレンジングだという話をtwitterに投稿した。
同じように「なまこを最初に食べた人は・・・」とはよくいわれるけど、あれは、言うほどすごくないのではないか。だって、貝だってウニだってホヤだって冷静に姿を見れば同等にグロテスクだし、逆に、硬い殻のある貝やトゲトゲのウニを割ってまで食べようというほうがよっぽどすごい。たぶん原始人は「海にいるものならたいていは食べられる」という認識だったんじゃないだろうか。採取生活時代は、それぐらいの認識で何でも食べていかないと生きていけなかったんだと思う。海の生き物は、調味料がない時代でも、海水ですでに味がついてる。ナマコ食べた人も「これ、硬いけどなかなかいけるんじゃね?」ってことにはなっただろうな、と思う。
さらに「納豆を最初に食べた人は・・・」とも言われるけど、納豆は、ゆで大豆を保存してたら発酵した、という自然現象がスタートだ。他に食べるものがない環境なら、多少腐ってても食べざるを得ないわなあと思う。発酵系の保存食自体が「腐ってると思って仕方なく食べてみたら、意外に食べられたもの」の知恵の積み重ねだろうし。
で、問題のこんにゃく。
芋自体は、中国やベトナム、東アジアを中心に分布しているらしいけど、まず、取り扱うと手がぴりぴりするほどにエグミが強くてとうてい食べられないような芋があったとして「なんとか食べよう」とがんばるか?という話です。普通は素直に他の芋食べますやん。「芋っぽい見た目だけど食べられない植物」ということで終了するよ。何を考えて、わざわざ灰汁で煮込んでアクを抜いてまで食べようとがんばったのかと思います。さらに、できあがったものだって単にゼリー状の塊で、それそのものにおいしい味があるわけじゃない。さらに芋のクセにカロリーゼロだから飢餓対策にもならない。おおよそ人類の食べ物の歴史の中ではかなり特殊な食べ物だと思う。どういう経緯でこんにゃく作って食べるようになったんだろうと思うし、そこまで特殊なものが、日本全域で普通に食べられてるというのも不思議。