予定地

いずれなにか書きます

読書記録

凍りのくじら (講談社ノベルス)

凍りのくじら (講談社ノベルス)

娘が「すごいよかった感動した」ってほぼむりやり押しつけていった。
しかし、主人公の「美少女+モテ+頭いい+経済的に不安がない+友達から大人気+だけど家庭的に不幸で本人的には心理的欠損がある」というご都合主義的設定にやっぱりひっかかってしまった。きめこまかい心理描写を売りにした小説で、そうやってファクターを単純化するのは好きじゃない。私がラノベっぽいミステリとかで話に入りきれないのは、そういうところだと思う。
別に、卑近な問題を全部描ききれとは言わないけど、都合のいい設定にすることで、読者の想像力をそこで止めてしまうのはなんかずるい。一人称というスタイルを取るのであれば、彼女の主観で見えてないところ、として、あえて語らず、うまく設定がぼかされるほうが好みです。
ヒューマンドラマとしては感動的だし、あと出てくるモチーフがいろいろ個人的に引っかかるところがあったりで、話に入りこみそうになったり、入り込めなかったりで複雑な読書体験でした。

ヨルムンガンド 8 (サンデーGXコミックス)

ヨルムンガンド 8 (サンデーGXコミックス)

これ、ココの私兵一人ひとりのバックグラウンドにつながるお話を全部やったところで終わりとかなのかな。なんとなく完結っぽい雰囲気が見えてきたような。

きのう何食べた?(4) (モーニング KC)

きのう何食べた?(4) (モーニング KC)

いつもの。単体レシピそのまま再現とかいうより、献立の組み立ての方法論が参考になるなあと思いながら読んでます。