予定地

いずれなにか書きます

「世の中のほとんどはバカで構成されてる」というのは、たぶん中学生ぐらいの時は誰でも考えることだけど、大人になるにつれて、偏差値的な賢さで乗り切れないような局面をいろいろ経て、自分がバカだと思ってた人から見ると逆に自分のほうがとてつもなくバカなのではないかと思えてきて、最終的には「自分の当たり前を前提とすると伝わらないことが世の中にはとても多い」みたいな結論になったりする。

そうなると何かを伝えるということに対してとても謙虚にならざるを得ない、と思う。

実質的に「バカにも伝わるように」って考えるのと「自分と違う前提の人にも伝わるように」って考えるのと、アウトプットはそう変わらないと思うけど、なんとなく後者のように考えておいたほうが精神衛生上良いのではなかろうか。

決して道徳的な意味でなく、自分から見て異質な人に対しては好悪はともかくとして敬意は持っておいたほうがよさそう。どっちかというと人類学のフィールドワークの心得、みたいな感じでそう思っている。異文化を侮るのは危ない。

あと、相手をバカって思ってしまうと異質な人に対等な興味をもたないまま一生を送ってしまうことになりそう。人間関係の面白みって興味を持つところから生まれてくるので、そういう意味でもバカばっかりって思ってたら広がりがなくてつまらなさそう。