予定地

いずれなにか書きます

AIが人間に勝つとか、ミクの舞台で人が熱狂する、みたいな話に対して「生身の人間が機械に負けている」と考えて問題視するタイプの人、わりといるんだけど、なんか根本的に考え方が違うと思う。
たとえば、囲碁とか将棋みたいな、あるルールに沿って戦うゲームに最適化したAIを作るとして、ゲームバランスにそってルールを考えたのは本来人間だし、それを踏まえて戦術ロジックを考えるのも人間で、AIはそれを勢い良く動かしてるだけにしか過ぎない。
VRがどんなに人間を感動させるとしても、舞台のシナリオ書くのは人間、曲を作るのも人間。人工頭脳にかかせた小説がそこそこ面白かったというけど、その人工頭脳を作った人は、人間が書いた数多の小説を読み、その上で人間が普遍的の「面白い」と感じる条件を推察し、それを下敷きとして小説を生み出せるAIを作ったのだろうし、少なくとも人間が何もしないうちにどこかから動いた機械が人間を凌駕したというわけではないわけで、なんでそんな機械に畏怖の念を持つのか、逆によくわからないと思う。
要は、すごく早く走れる人間が車に負けたといって嘆くのかという話なのだけれども。