予定地

いずれなにか書きます

「民主的なチームが崩壊する」って話を見かけて、それが急に「奥さんを説得できない人を有能だと思えない」みたいな話とつながった。

チームメンバーから意見を聞くの、とても大切なことだと思う。でも、それはあくまで、最終的な意思決定に責任を持って、反対意見のある人を説得し同じ方向を見てもらうという役割をちゃんと果たせる人がいることが前提で、で、その能力がない人が管理職やるとうまく行かないということなんだろうなと思った。

コミュニケーションコストをかけたら、そのコストの分をちゃんと回収しないといけないんだけど、回収能力がないままにコストばかりかけた結果破滅する感じ。

たぶん、これまでの日本の会社組織の中では、おそらく、そういう仕事はあまり重要とされてなかったんだろうと思う。

しかし民主的かつ推進力のあるチームを構築できるリーダーがいるとしたら、その人が誰かを説得したり将来のビジョンを提示する能力は相当に高いはずで、それならば、おそらく奥さんにだって自分の将来のビジョンをちゃんと提示して自分のやりたいことの意図をきちんと説明できる人なのではないかと思う。

とはいえ、実際にはそういう能力に欠ける人でも高い地位にいたりするし「メンバーの意見自体聞く余地なし」みたいなタイプの組織は今もあるし、結構儲かってたりもする。

でも、それは短期的局所的には強いけど、あまりサスティナブルじゃない。単純に考えても後継者が育たないから、あるタイミングでいきなり衰退する傾向がある。カリスマ創業者がいなくなったタイミングで迷走したりする、よくあるやつです。

あと、これは日頃なんとなく思ってることなんだけども、ビジネスと家庭を別物として分断するのは、組織と人間を分断するのと本質的には同じことで、市場原理とユーザーのニーズを分断するのとか、政治と有権者が分断するのと変わらないんじゃないかな。

で、今後、それでは立ち行かなくなると思う。というか、もう立ち行かなくなってきてるので、車を作っても買う人がいない、みたいなことになってる。で、それも根っこは「奥さんを説得できない」ってとこと結局は同じなのでは?と感じてしまう。