予定地

いずれなにか書きます

女性にとって「美しく若いこと=善」みたいな風潮が抑圧につながっていて、それは男目線の押し付けだとかそういうふうに言われてるけど、それってどうなんだろうって思う。
幼稚園に入園した時、自分のクラスの担任の先生がベテランの先生だったんだけど、その時、私は明らかにがっかりしたのだ。隣のクラスの綺麗な先生のほうがよかったなあ、って思ったのだ。今でもしっかり覚えている。
でも、この素朴な感覚がどこから来たのかはわからない。もしかしたら、それまでに読んだ絵本で意地悪な王妃はおばさんで心優しい姫は若く美人だからだったかも知れないし、テレビドラマで、アニメで、あらゆるメディアの刷り込みが4歳の私を汚染したのかも知れない、けれども。

それでも、ありのままの加齢を受け入れよう!と言って「これまでの人生の深み」を、無理に美しさとしてストーリー付けして加算するのにはやっぱり何かどこか欺瞞を感じてしまう。「綺麗な先生のほうがよかったなあ」と同じぐらいの気持ちで「綺麗な自分のほうがいいなあ」と思っているのは、結局のところ4歳の自分なのだからもうそれは仕方ないと思う。