予定地

いずれなにか書きます

以前に、黒い縁がついたカラコンが流行りだした時に、友達がつけてるのを見て劇的に印象的な目元になってたから、自分も試したくなってコンタクト屋さんに行った。視力は悪くないんだけど、度なしのもあるらしいと聞いたので。
そしたら、「コンタクトを売るには処方箋が必要だけども、付属の眼科は度なしだと処方箋を書いてくれないから度なしのを売ることができない」とか言われて、じゃあ、どの眼科なら処方箋書いてくれるのかと思って調べたら、現状、ほとんどの眼科は度なしコンタクトに対して処方箋を書いてくれないらしい。
確かにコンタクトレンズは医療器具だからおしゃれのために使うのに処方箋を書くわけにいかないってのもわかる。それなりの危険も伴うし。

でも、ネットのメイク前後の動画とか見てもわかるとおり、実際問題、大きめのカラコンつけると劇的に目力が違ってくる。あれを使うだけでヘタしたらプチ整形より効果的に可愛くなれるんだったら、若い女子ならそりゃ使いたいでしょう。危険だっていったって、本当に古代からローマの女の子はゲルマン人みたいなブロンドにしたくてヒ素で髪染めて普通に死んでたんだから、もうそういうもんだと思う。
だけど、お医者さんは処方してくれない。ならば、ネットでカラコンの選び方や取り扱い方を聞こうとしても、結局のところは「お医者さんに処方してもらってください!危険です」「おしゃれのために失明したらどうするんですか!」って回答が帰ってくるだけで、結局、無処方でコンタクトつける人というのは一部の非常識な人だけということになってる。
でも、実際には相当の数の人が「100%失明するならともかく、取り扱いが雑な一部の人だけ失明するんだったら、自分は大丈夫。友達もみんな大丈夫なんだし。」って考えて見よう見まねで適当に使ってるんだと思う。カラコン通販はものすごく売れてるし。危険だから処方箋書かないって言うけど、そっちのほうがよっぽど危険じゃないかな。

どうも、医療に関してはこういう感じでお医者さんとか世間の建前と本音が著しく乖離してる部分ってたまにあるなあって思う。
避妊とかもそういう感じで、最終的には「コンドームは正しく付けましょう」「避妊ができない相手とセックスしてはいけません」「責任取れる年代までセックスするな」ってことに収束する。
でも、そもそもセックス自体、ケモノとしての生殖行為であり、多かれ少なかれ人の理性をある程度すっとばして行ってるわけだから、建前通リに100%理性的に避妊できると思うほうがおかしいんだけど「できない場合もある」ということを前提にした意見を述べるとすごくバッシング受けたりする。結果としていつまでたっても望まない妊娠が減らない。
このところ、そういう建前と本音の間のグレーゾーンみたいのはますます否定される傾向が強くなってる気がする。特に健康に関わることはみんながオフィシャルな見解しかかけなくなって、グレーゾーンの危険度はかえって上がってくる、そういう感じがする。