予定地

いずれなにか書きます

前やったクズフェスみたいに自分で何かを企画するとき、ありがちな出し物を一切やらずに、各自談笑してくださいね、ってことにするのは別に手を抜いてるわけじゃなくて、みんなを同じ方向に向かせたくないというとても強い意志からそれをやってると思った。

サービスに対する考え方もそれに近い。「企画」といった時にでてくるものは、ポジティブな求心力みたいなものや、わかりやすい光が当たる方向性にひとを集めることなんだけども、本当は、影の部分もやわらかく広がって居心地がいいほうが多くの人に届きやすいし、世界を変えられる力があると思う。

もっというと、光のあたる世界で疎外されて居心地が悪くて辛い思いをしている人が、楽しめたり自己価値を認識できたり、本当に自分がやりたいことを見つけられるとしたら、そこに大きな救いがある。自分はそこにしか希望を持っていない。

ばらばらに向かういろいろな人をゆるやかに結ぶこと、相反する価値観をやわらかく両立すること、それが「つなぐ」ということだと思う。一緒の船に乗って旅にするのではなく、それぞれに違う方向に旅に出た先の美しい景色や、ひとりで寂しかった気持ちを共有し合うようなイメージを持ってる。

☆☆☆

しかし、今回、畳部屋の話を書いてて、案外みんな忘れてて、こういうのは自分で書かないと思い出されないところにいるんだなあと思った。たいていこっそり何かやるのが好きなんだけど、こっそり何かやったり見えないところで支えているだけだと、思い出してもらえない。

思い出してもらえるのはわかりやすくポジティブなことを目立つところでやってる人だけで、それはそれでいいんだけど、ちょっとさみしくなる。私は見えないことでへそ曲がりなことをするのが好きで、見えにくいところのほころびを繕うのが好きだけども、見る人には見られたいと願うし、覚えていて貰いたいもんなんだなと思った。評価してほしいのではなく、ただ覚えていて貰いたいもんなんだなと。

☆☆☆

とても美しく心にのこるメロディに完全5度下でハーモニーをつけるような仕事がしたくて、なんで完全5度かというとメジャーにもマイナーにもゆらげるから。そういうふうにおもっている。で、たまにカウンターメロディ入れる。