予定地

いずれなにか書きます

木星と土星

西洋占星術では木星が吉星、土星が凶星って言われてるんだけど、そういう価値観ってものすごい昔にできたものだから、21世紀にそぐわないんじゃないかと思う。

  • ベルサイユ宮殿と枯山水
  • 満漢全席と玄米正食
  • 買い物と断捨離
  • 金閣寺銀閣
  • インフレとデフレ
  • 子沢山と子なし

こういう感じで比べていくと「前者のほうがいいに決まってるじゃん!」って世界でできたのが「木星が吉、土星が凶」って価値観だと思う。
そして、最近はもうそういう感じでもないので、本当は土星のほうを使って開運できる人も多いんじゃないかしらん。仕事なんかは木星の時に話が広がって、土星の時に契約が決まる、みたいな感じで、実際的に発展するのは土星のほうが多い。
西洋占星術の人で、たまに土星を使って不運占い的なことをやる人がいるけど、本当にそういうのは害悪だと思う。そうじゃなくても「これから三年間さそり座の人は苦労するわよ」みたいな不安を煽る脅しとかもよく見かける。出生の太陽に土星が来る時期って仕事では目標をしぼりこんでアイデンティティを固めるような時期になるのに、不運とか怖がってる場合じゃないのに。(まあ出生の月に土星が来ると若干嫌な感じにはなるかも知れないけど。月は赤ちゃんや子供のようなむき出しの感情なので型にはめられたり制限されるのは嫌だからなんだけど)

トランジットの土星は、なかなか手ごわいけども、使いこなせばほんとうにすっきりする。それはダイエットで食事を制限したり、しんどくても運動したりすることで、すっきりしたいい身体になれたりするのに似てる。反省したり見なおしたり節約したり捨てたり整理したり形をきちんと整えたりすることは土星の管轄。今はみんな木星のむやみな拡大とか保護より、むしろそういうのを求めてるように見えるんだけど。
たとえば「買い物袋10袋買い物しました!」ってのと、「買い物袋10袋分捨てました!」ってのと、どっちを「いいなー」って思うか?後者なら土星の力を必要としています。