予定地

いずれなにか書きます

拒絶慣れとかの話

他人から拒絶されたり冷たくされることに慣れてて、100人断られても1人にOKもらえたらラッキー、みたいな人の強さのことを考える。

ナンパ師の人とかたぶんそうなんだろうと思うけど、そのへんの強さに関して、自分の知る中もっとも強いと思ったのは「ノンケ喰いのFちゃん」というあだ名のゲイのおっさん。Fちゃんは、いかにもゲイって子は好きじゃないんだっていって、とりあえずノンケの可愛い系の男子をとりあえず口説く。挨拶がわりのように口説く。会うたびに口説く。当然、断られる。でも挨拶がわりだから次に会った時にも口説く。ネタのように、毎回毎回。

で、毎回毎回「もうやめてくださいよー」みたいに流されるわけ。でもFちゃんはニコニコして、いっつもそんな感じだった。Fちゃんが言うには「すっごく酔っ払って、すっごく心が弱ってる時にどうにかなる子が、ごくたまにいる」らしい。と、言ったその次の瞬間、そのへんの男の子に「あなたとかそういうタイプよ☆」って言っててすごい嫌な顔されてたけど。

まあ、そういうのみてると、ちょっと粉かけた相手に脈がなかったら1週間ぐらい傷つく自分がとても傲慢に思えてくるわけです。ヘテロだから?でも、本当はそこはセクシャリティ関係ないんじゃないかな。

私も含めだけど、マーケティングがちゃんとできてない恋愛をする人は本質的に「ノンケ喰い」と同じなんだと思う。「自分のことを好きになりそうな相手」を狙えば爆釣かもしれないけど、そういうのじゃ満足できない時点でFちゃんとあんまり変わらない。ならば、拒絶されるかもしれないけど相手との距離を縮めるアクションを取って、その上での「もしかしたら」に賭けるって、そのままの行動として真似はできないけど、心のありかたとしてはまったくありだと思う。防御しても仕方ないところを防御してもまったく意味がないし。