予定地

いずれなにか書きます

12/8 続き

「できない理由を指摘する人」と「できる方法を考える人」がいるとする。
2人が同時に「できない理由」と「できる方法」を口に出したとしたら、「できない理由を指摘した人」より「できる方法を考えた人」のほうが2倍考えたわけで、それは先取りして考えていたか、頭の回転が早いかのいずれかだから、まあ後者のほうが能力は高いといえる。
しかし「できない理由を指摘する人」が発言した後で、誰かが「できる方法を考えて」発言する場合、両者は思考能力や周到さという側面では同じぐらいの能力である可能性もある。
けれども、視点を変えてみると、これ、あらかじめ「できない理由を精査する」という下積み仕事を他人にさせておいて、後から「できる方法を考える」というおいしいところを奪っていくということにほかならなくて、それを計算してやってたらかなり狡猾な感じがする。無邪気だともっとたちが悪い。
たぶん、これからこういう「狡猾なポジティブ」みたいな人種がおいしいところを奪い去っていく世の中になるので、できない理由から考える真面目な人は軽々しく考えたことを口に出さないほうがおいしいかもしれないね。