予定地

いずれなにか書きます

11/23

セルフブランディングとか、そういうやつは本当にくだらないと思う。

もともと、自分にラベルつけて切り売りするようなことを無意識に避けていたけれど、今後はもう意図的にやらないと決めた。自分を高く売るとか本当にくだらないことだ。芸名をつけて活動するならともかくとして。

本当は、これまで、そういうのがうまい人に対するねたみのようなものももっていた。自分は下手だから他人に受け入れられないと思っていた。

でも、そのねたみから脱却するために、今年の春から夏にかけては、日記でもちらほら書いたけれど、意図的にそういう人のような振る舞いを限定的に試してみた。具体的には、自分の属性や自分のスキルをわかりやすく整理して他人にアピールするようなこと。そしたら、なんだ、ふつうに需要があって市場に流通できるってことが見えてきて、同時にそれで得られるものも見えてしまった。

そもそもセルフブランディングのうまい人を見ていても、まったく幸せそうに見えないのが問題だ。そりゃブランディングした自分と本当の自分との解離が外からみても明らかだから仕方なくて、たいてい、その解離してる部分をバックヤードに押し込めてなかったことにしていて、で、顧客のほうもそれは薄々わかっていながら見ないことにしてる。無理があると思う。

さらに、そういう人たちがのさばるうちに「本当の自分を殺す」ことが当たり前になる。生きている牛より牛肉のほうが市場に流通しやすいからといって、わざわざ自分から屠殺されにいくこともないだろう。本当は乳牛として生きる道もあれば、どっかで使役牛として生きることもできるし、インドに行けばあがめてもらえるかもしれないのに。

ラベルなんて必要があれば見てる人が勝手に貼ってくれるし、それがいやならはがすし、見る人によっていくつもの顔があるのは当然だし、それらすべてが自分だし。そんなことを考えてる。本当に思っていることを伝えるために言葉はあるし、思うことを封印してしまったら死んだのと同じだと思う。