予定地

いずれなにか書きます

10/2

天気もいいし出かけたくなった。ちょうど娘の作品が京都市美術館に展示されてると聞いて、こっそり見に行った。絵画とかじゃなくて書写というのがなんか不思議で。別にお習字習ってるわけでもなければ、字を丁寧に買うタイプではない。むしろ汚い。それなのに選ばれるというのはどういう選定基準なのかと思ったのだ。
履きなれないブーツのせいで途中で足痛くなったけど美術館まで歩いていった。金木犀の香りが強かった。たぶん東京にいるときより濃い香りだと思う。美術館はフェルメール展がものすごい混雑していて入場制限かかっていた。フェルメールってそんなに列をなして見に行くような画家なんだろうか。偉大なのはわかるけど、ただ寡作なために珍しいというだけでは・・・という気がしてならない。混む展示とそうでない展示って何が違うんだろ。
娘の作品は予想以上に普通だった。画数が少ないゆえに絵画的構図感覚でなんとなくバランスがとれてしまったというだけの話で、書道じゃなくて書写だからそれでもいいのかと思った。ちょっとがっかりだった。もっと面白いものを想像していた。
その後、ちょっと買い物があったので錦市場まで向かい、お茶でもと思ってロダンに入った。久々のトルココーヒーである。15年ぶりぐらいかもしれない。マスターが今年の夏になくなったということで奥さんが一人でお店をやってた。店は昔と何も変わってなかった。ビスケットかじりながら世間話して帰ってきた。だいたい病気の話とか。子供の頃うちの母がお店の人とどうでもいい世間話するのが「時間の無駄」と思えてとても嫌いだったんだけど、気がついたらまったく同じような話をまったく同じようなシチュエーションで繰り広げている。
家についてから娘に「お習字普通だった」って言ったら「自分でもどんなの書いたか覚えてない」とか言ってたので、本当に適当に書いたらまぐれ当たりした、みたいな感じらしかった。
今日みたいな一日を過ごすと、私は一人でもあんまり困らないなあと思う