予定地

いずれなにか書きます

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実家に娘を引き取りに行くついでに、赤穂市の坂越に行ってみた。
なぜ坂越かというと、

  • 松村センセが本の中で坂越を「明石の隣」と表現していてフックがかかった
    • 実はぜんぜん隣ではない!
  • 秦河勝ゆかりの地をたずねるという自分内企画
  • 初詣まだだった
  • 牡蠣食べたい
  • 海行きたい
  • 新快速でいけるのにローカル線っぽい(実際赤穂線はローカル線だし)

というような背景がありましたが、まあ、いつもの徘徊だわね。最初は淡路島の南のほう、できれば海をわたって沼島(日本創世神話の「おのころ島」であるといわれている)に行きたいと思ってたんだけど、あまりにも交通の便が悪すぎるのでやめにした。

しかし、地図を見るだけでは、街の雰囲気というのはわからないもので、駅から降りたら見えるのは山だけだった。一瞬、何か間違えたかとおもったけど、瀬戸内特有の海のそばに里山があって川が流れ込む浦があるというあの地形だった。明石だって、駅がもう少し山側にあったら似たような雰囲気になるはず。

千種川を渡って保全された街を1kmちょい歩けば無事海が見えた。

大避神社。秦氏ネストリウス派キリスト教景教)を信奉するユダヤ人説があって、大避=ダビデらしい(無理があるような気もする)

境内は、いい感じに潮に朽ちてて、普通に漁村の神社っぽくてよかった。社務所無人、参拝客もいない。ここの本当の聖地、秦河勝のお墓は海を渡った島にあって、立ち入り禁止の神域が原生林(天然記念物)になってる。そういう構造は三輪山大神神社っぽいなあと思いつつ海の向こうの島を眺める。舟祭りの時にはそうとう人も集まるようだけど、何もない冬の平日は、ほんとに街全体ほとんど無人だ。

さあ牡蠣を食べようと海の駅を目指して歩いたんだけど、これがまったくぜんぜんたどり着けない。たぶん2km以上は歩いたはず。ほとんど人がいないし車も走らない寒い海岸線を一人でテクテクと。途中ですれ違ったおじいさんグループに記念写真を頼まれるなどしたけど。

いっぱいいた鳥はカワウかな。最近増えてるらしい。

しかし、そこまで人がいない街だというのに海の駅は混んでた。みんな車で乗り付けて車で帰っていくんだろうな。きれいなところなのに。

という私も、さすがに帰りは同じ道を歩いて帰る自信なかったので、バスの時間をチェックした。神姫バスの小さいバージョンが走ってるんだけど、2時間に1本だけ。しかも最終バスが14時18分…。これを逃すわけにはいかない。それまで1時間ぐらいあるので、一番いい定食とビールを頼んでくつろいだ。一人の食事なのに無駄に宴会っぽくて面白い。牡蠣はあんまりポッテリした感じじゃなくてぎゅっと詰まった感じでさすがにおいしかった。堪能した。

帰りのバスはこれも私以外だれも乗ってない貸切状態で、運転手さんに「牡蠣おいしかったですか?」とか普通に話しかけられた。来週牡蠣祭りがあるらしい。無料でもらえるけどすごい行列ができるとか。

人のいない綺麗な街をひたすら歩くという不思議な体験にあたったのか、単に寒かったのか、そのあと実家についたとたんに気分が悪くなり、吐いた。牡蠣にあたったのかと思ったけどそうでもなかったみたいで、吐いたら気分よくなったのでよかった。