予定地

いずれなにか書きます

12/27 触れるということ

なんとなくタイトルをつけてみたくなったので、今日からつける。飽きたらやめる。

江ノ島にいったとき、電車で向かいに座っていたカップルの女の子がずーっと男の子に触れていた。そんなにベタベタしてるわけじゃないけど、手と手を重ねたり、肩にもたれたり。日ごろ、他人の幸せに不寛容だと言われる私だけど、なぜか彼女らは見ててそんなに不快にならなかった。むしろ、うんうん、そうだよな。という気持ちになった。

私には娘がいて、ベタベタと私に触りたがる程度に幼いので、言ってみれば毎日人間の体温に触れる機会がある。しかし、彼女はこの間から実家に行ってるので、そういえば、しばらく人と触れ合っていない。友達や知人とスキンシップをするタイプではないので、普通に触れられる人というのが実はあまり存在しない。

最後に娘以外の人に触れたのがいつだったか。この間、唄のワークショップに参加したときにeliさんと握手したのを思い出した。ちっちゃくて冷たい手だった。その前は、フクさんにタロットのセッションしてもらったときに最初に手を握りあったんだった。やわらかくてあたたかい手だった。でも、その前はあまり思い出せない。

握手やハグが習慣じゃない社会では、そんなに遠慮することなく日常触れられる相手というのはなかなかいないのが現実なんだな。

実家に帰ると、母は私にやたらと触れたがる。私は、心の準備ができてないときに体に触れられるのは苦手だし、娘だってどうしてこうベタベタするのだろうと思ってたけれども、ふと、電車の中でカップルを見たときに「そういえば触れてないな」と思ったのだった。

家族と暮らしてなくて、恋人もいなくて、友人や知人と日常スキンシップする習慣もない状態は気楽なようでやはり欠落している。フリーハグみたいに手当たりしだいのじゃなくて、なんだろ。もうちょっと分け合えるものがあってもいいのかなあと思う。よくわからないけども、江ノ島で猫をひざの上でなでながら、温かいなと思いながら、そういうことを感じた。

追記

でも、身内にベタベタされるのやっぱり苦手なので、できれば恋人がほしい。