予定地

いずれなにか書きます

承認とか

たぶん、承認欲求が強くてこじれてる人にとっては、自分が承認されないことより、自分より劣ってるように見える人や自分があまり良くないと思っている成果物が承認されているほうがよっぽどダメージ強くて、無作法にネガな感情をぶつけてくる人は、たいがい「こいつたいしたことないのになんでこんな評価されてるの」という気持ちを醸し出してる。誰からも評価されてない単にたいしたことないものがネガティブに言及されることはあまりない。たぶんそのひとが承認されている理由がアンフェアであると感じさせた瞬間、disる口実を与えてしまってると思う。「で、誰?」「なんでここまで評価されてんの?」みたいな感じで。
だから、承認されてる事実が、自分と仲間*1だけが共有できているうちは安心だけど、それが外にバレた時点で難癖つけられるリスクが生じると思う。
さらに、成果物の品質が承認されてるみたいのはまだよくて、その人の存在とか人柄自体が承認されてるけど自分はその人のことが好きじゃない、みたいのが組み合わされると一気にヘイトが高まって危険すぎる。
よく私「人類は初代が規約違反でBANされて、二代目で兄弟を殺している」みたいなこと言うけれども、聖書に伝えられる弟殺しの理由は「同じく汗水垂らして働いた成果なのに、弟のほうだけ評価されてる」というものだった。要は「おれの得られなかった承認をこいつが得ている」という状態がどれだけ危険かということが古代の人もよくわかっていたのだと思う。

アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
日がたって、カインは地の産物を持ってきて、主に供え物とした。
アベルもまた、その群れのういごと肥えたものとを持ってきた。主はアベルとその供え物とを顧みられた。
しかしカインとその供え物とは顧みられなかったので、カインは大いに憤って、顔を伏せた。
(http://ja.wikisource.org/wiki/%E5%89%B5%E4%B8%96%E8%A8%98%28%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3%29)

だいたい、他人の承認なんて「野菜より肉のほうが好き」ぐらいの理由しかなかったりするんだけど、それでこういうことになるんだなあと思う。

*1:「こいつはすごい」と素直に思ってくれてる人たち、あるいは「こいつたいしたことないのに承認されやがって」って思っても、それを表だって言えない関係性に縛られている人たち