予定地

いずれなにか書きます

料理作るとき、計算とか計量とか嫌う人が多いなあって思う。でも、私はわりと計量してつくってる。というのは、ぱっと見た感じで計量ができないから。パスタなんかは、何グラムでどの程度の見かけになるかがまったくわからない。

どうも、他人を顔だけで認知できない性質で、外出先で知ってる人に会っても誰だかわからなかったりするんだけど、それと似た感じでダメ。たぶん種類が違うものは見分けられるけど、おなじ種類のものの微妙な差異がわからないんだと思う。顔の配置なんてのはほんと微妙な大きさとかバランスの問題で、そこが見分けられない感じ。だから、もっと他に特徴があるとわかる。(あと、暗譜できないとか暗算できないとかも人より劣ってる自信?がある)

時間もそういう感じで、途中で何か飛び込みの案件があるとそっちに夢中になって忘れてしまうし。

だから分量も時間も温度もちゃんと測ることにしてる。いい加減な性格だけど、測るのは大好き。測ることで自分の弱い部分が補われてる感じがする。ダメなところを工夫で補って普通になるのは楽しい。「ダメだから」って言ってるより気持ちが清々しい。

☆☆☆
正直、料理においてレシピ通り作ることが軽視されてるのを、あまりいいことだと思っていない。

メシマズ案件で「頑なにオリジナルレシピにこだわる」とか「冷蔵庫の残り物(腐りかけ)を無理やり料理する」とかいうのをよく見聞きするの、あれ、もしかしたら料理上手の良く言う「レシピとか見ません☆」とか「ありあわせで適当に☆」みたいなのが過大に評価されてるのの裏返しなのかなって思うし。目分量とか適当、悪いことではないけど、そんなに誇ることでもないと思う。おいしくできるのが一番で、測ってまずくなるということはないから。

自分のオリジナリティとか、これくらい調味料を入れたらこういう味になるって勘みたいなのは、わざわざ目分量で頑張らなくても、作る経験を重ねるうちに身につくものだし、最初3回ぐらいはレシピ参考に計量したほうが勘がつかみやすいと思う。

特に、私みたいに身体感覚で目分量を計測するのが弱いタイプの場合、計量した経験があるからこそ目分量がどれくらいなのかということが記憶できてる。「大さじ1入れたら味が薄かったから大さじ1.5ぐらいかな」みたいな感じの目安がないと次に再現できない。

それと「ちょうどいい塩加減と感じる塩分濃度は1%弱」みたいな知識に助けられてる部分も大きい。わからなくなったら塩分濃度を概算してる。
プロの料理家で味の好みの方向性が近い人を見つけて、その料理本を真似して作るのはとてもおすすめ。クックパッドのレシピ、わりと目分量派の人が適当に分量出してる感じのが多くて、その通りに作ってもおいしくない、みたいのが普通にあるからあんまり参考にしてない。材料だけ見て適当に作ってるけど、初心者にはあんまりおすすめできない。