予定地

いずれなにか書きます

禁酒してみた話

お酒を飲むのは好きだし、飲むならとことん飲みたいのだ。
しかし、とことん飲むと精神的にもいろいろダメなところが増幅されるし、体力的にも翌日朝からクリアに思考できるという感じではなくなる。本音の部分やダメなところが増幅されるのを面白がれる仲間が周囲にいるならそれでもいいけど、あんまりそういう感じではなく、人間関係にむしろ悪影響のほうが大きくなってきた。若い男女ならともかく年を取るといろいろ厄介な問題も出てくる。ゆえに、平日はあまり飲まないようにしていた。
2月の終わり頃に何度か飲み会が続いて、その度にもっと飲みたくなって一人で二次会を開催していたんだけれど、それがわりと失敗続きで、体力とお金を使った割に、なんだか寂しい気持ちになるばかりだったというのがしばらくお酒を辞めてみようと思ったきっかけ。
そういうときってわりとある。東京にいた時にクラブというものに通ってみようと思って家を夜中に抜けだして三宿のWebによく行った時期があるけど、あの頃は、ほぼ毎回のように泣きながら夜明け近い松屋で牛丼を食べて泣いていたと思う。ひどい疎外感。若くてキレイでセンスのいい女の子しか生きてる価値がないんだ。そういう気持ちにさせられた。今となってはそういう気持ちになりに行っていたのかもしれないと思うけれど。当時のノートには「クラブでモテる人になりたい」と血のにじむような字で書いてある。
今がまさにそうで、どこの飲み屋に行っても私は一人だ。その場で仲良くなっても誰のことも覚えてない。覚えられていない。彼らと連絡を取り合うこともない。そういうことに痛みを感じるようになってしまった。
さらに「お酒を飲む自分」というアイデンティティを持つことになんとなく嫌悪感を持ってしまった、というのがある。「飲まないと自分じゃない」みたいのは、なんだか酒に失礼な気がした。酒はあくまで嗜好品で、飲むか飲まないかは常に選択肢であって、選択せずにとりあえず飲むというのはおかしいし、カッコ悪い。
で、半月ぐらい禁酒してみた結果、よかったのは

  • お金が減らない。まったく減らないといって過言でないレベルで減らない
  • 体調がきわめてよい

気づいたこと

  • 私は、自分から飲みに行きましょうと言わない限り、誰からも誘われないという事実
    • 「今飲んでるからおいで」的なのが一切なかった
    • 行きつけの飲み屋からの営業とかも一切なかった
    • これは子どももいるので、気軽に声かけづらいというのもあるだろう
    • とはいえ、なんだかしょんぼりした。

↑結局、というようなことに対する寂しさが「お酒飲んでも一人」ってとこにつながってて、要は飲みにいっても飲み仲間が作れていないわけだ。そしたら体力とお金をすり減らして寂しい思いをしに行ってるようなもので、そりゃダメだ。
その一方で、飲まないと決めたら寂しくない。知り合いの飲み会に誘われてなくても「禁酒中だからどうせ行けないから、ま、いっか」ってなるし。フェイスブックのタイムラインに楽しそうな画像が流れてきても平気だ。それに、家の中でやることっていくらでもある。本読んだりオンラインの麻雀やったりストレッチしたりネイル塗ったりそういうことでわりと深夜になるし、飲まないほうが寂しくない。
しかし、京都に来てから飲み友達が作りづらくなってるのはどうにかしたい・・・。一人で飲みに行って楽しく盛り上がって帰ってこれる打率が低すぎると思う。これは私のほうの問題なのかどうかはよくわかんないけど。