煙のこと１

今の若い男子はあんまり煙草をすわないので、居酒屋で飲んでて横に「ザ・大学生」みたいな集団が座っても、昔みたいに煙の心配はしなくていいことが多いなあ、と大晦日に安居酒屋に行って思った。
でも、クラブにいくと、いまだに基本的には煙草臭い。あれは、クラブカルチャーにおいて「かっこいい大人に憧れる」「子供扱いされたくない」って価値観が成立してるから、数十年前からかっこいい大人に「XXちゃん、タバコ吸わないんだ、そっか、未成年だもんねーｗｗ」とか言われバカにされたボクちゃんが、むせながらマルボロ吸って練習して・・・みたいな伝統芸が続いてるんだろうなって想像する。同じ価値観はフリー雀荘でも成立してて、やっぱり「かっこいい大人の打ち手に憧れる」とこからタバコに入るんかな、と思う。

学生サークルは卒業してもダラダラいる老害みたいな人はいないから煙草が廃れるのも早かった。でも、クラブは普通にその手の人居座って「XXちゃんさー」って大きな顔してるからそういうのがよくないと思う。思い起こせばライブハウスとかもそうだった。だいたいそういうタイプの人たち、嫁に赤子ができたタイミングで煙草やめるんだけど、そうなるとクラブシーンからもいなくなるから、煙草卒業したかっこいい大人というのが周囲に存在しないのもよくない。

で、女子でタバコすう人たちって、おそらくそーいうかっこいい文化系の大人に可愛がられチヤホヤされて生きてきた感があって（偏見）、勝手に「キーッ」ってなる。肌老化しろ。手足冷えるぞ。

まあ、私も、友達や彼氏や結婚相手は喫煙者が多かった。だから同行者に煙草を吸われてイヤな顔することはないけど、正直、飲みに行って煙たいのが嬉しいということはない。喫煙者がいない環境を新幹線の窓際席だとすると、煙臭いのは新幹線のデッキぐらいの感覚で、満席でも新幹線に乗るし文句もいわないけれど、席に座れるなら座れるに越したことはない、そういう感じ。昔はじめて全面禁煙の雀荘に行ったとき、爆発的に気持よく打ててすごい快適だった。あれは忘れられない。煙草臭くないクラブがあったら通いたい。スターバックスが日本上陸して「禁煙の喫茶店」ってものに衝撃を受けた、あれから10年経ったらそっちが普通になった。