予定地

いずれなにか書きます

期待の若者とか

「期待の若者」がいまいちパッとせずに終わる理由って、若いうちにすごい人脈を作りすぎるとその人たちを裏切れないからなんじゃないかなと思った。
すごい人といっぱい会うと、中には利害や価値観が相反する人たちもいて、そんな中でどちらの顔もつぶせないとなると、ダブルバインドに陥って何もできなくなるというのは容易に想像つく。そういう状況に陥らなくても、一時代を築き上げた大御所というのは、だいたい終わったか終わりかけの人なのだから、そういう人たちから期待をかけられ、それを裏切れない以上、彼もまた終わった時代の中に生きるしかなくなるのでは。
まあ、期待をかけるほうにしてみたら、もう終わりかけの自分たちの代わりに次の時代を作ってほしい、必要とあらば踏み台にしてほしい、と思うからこそ期待してるんだけど、若いのに(さらに、特に挫折もなく若いうちからすごいことができるほど環境と能力に恵まれているのに)そこまでしたたかな人というのもなかなかいないもので、普通は期待してくれているエライ人をバカにしたり無下にすることはできないので期待に応えるようがんばる。でもそれじゃだめなんだと思う。
むしろ大御所から嫌われ黙殺され、それでも自分のやるべきことを見つけて少しずつでも結果を出してる若者のほうが、成功に近い場所にいるのかもしれないな。ナニクソって思うことは終わったものを潰すのには最高の起爆剤になるもんね。