予定地

いずれなにか書きます

モチベーションとかインセンティブとかの話

個人的な興味を突き詰めるために調べてまとめるとか、より面白い物を作ってみんなを楽しませたい、というような純粋な気持ちでコンテンツを生み出す。そのコンテンツに対して「これはすごいね」「楽しいね」「自分も手伝いたい」といった正当な評価が他者から得られることによって承認欲求が満たされる。やがてコンテンツの価値は金銭的な報酬や社会的に認められることという実質的な経済価値にも繋がっていく。かつてのインターネットにはそういう正直じいさんのサクセスストーリーがいくらでもあったと思う、ところがある日、それを意地悪じいさんが嗅ぎつけてやってきて、なんとかうまいことやって評価だけ得られるようにチートを行う。その結果、犬が死んだり、じいさんたちは牢屋行きになる。非常に悲しいことだ。

インターネットがオルタナティブメディアであった時代、要はふつうの人がまだ使っていなかった時代は、それが意地悪じいさんに見つかる速度は非常にゆるやかで、見つかる前の猶予期間で、ある程度のよいコンテンツの蓄積と作り手のコミュニティを形成し、その貯金である程度までは逃げきることができた。

しかし、追いつかれるスピードは年々早くなってる。良質なコンテンツ作者を確保するために作られたインセンティブすべてがチートの対象として、あっという間に食いつくされる。すごい危機感を持ってる。

ここからは妄想。たぶん、隠れたメディア、隠れたコミュニティを新しく作らないといけないのだと思う。その萌芽は見えてて、おそらく小さいワークショップ的な集まりとか、コワーキングスペースやシェアハウスみたいな特定の人たちがリアルで密に暮らす場所だったりとか、そういう、インターネットと地域社会の交わったところみたいなイメージを持ってる。

既存の地域社会とは違った、リアルに会うんだけどその場所はどこでもいいみたいなスタイル。