予定地

いずれなにか書きます

季節と色

自分は、冬から春に変わる時の色を薄い灰色に少し桜色のまざった感じだと思っている。やがてそれが緑っぽく変化していって、梅雨時はそれが少しグレイッシュになってグレイみが抜けて白になると夏だ。

お盆もすぎると真っ白が少しずつ生成り色になって、少しずつ黄味が増えていく。寒くなるとそれがグレイッシュになり黄味が抜けて薄い灰色になる。2月のとても冷え込む日はシルバーがかったアイスブルー。そこから少し青みがぬけてまたニュートラルな薄い灰色になったと思ったらほのかにそこに赤みがさして、また春がくる。

雨がやんだばかりで空気が湿っていてほのかに温かくて沈丁花や梅のにおいがする日、川の向こうから桜色の気配がするそういう日に人と川沿いを歩きたいと思っていたことを、人と川沿いを歩いて家に帰ってきてから思い出した。

この町では、桜が終わってうすい緑色の気配の御苑を歩いていたら向こうから会いたいと思っていた人のくちぶえが聞こえてくるとかそういうことも起こる。全部あらかじめ用意されている。